野鳥撮影記録

関東を中心にした野鳥撮影の記録ブログです。好きな鳥はヒタキ系。

サーモグラフィーで野鳥観察 その1

 

 サーモグラフィーで野鳥観察はできるか

野鳥はなかなか見つけるのが難しいです。特に春夏が難しい。

鳥は体温が高いので、サーモグラフィーを使えば見えづらい鳥もくっきり見えるのでは?と思い試しました。

 

使用したサーモグラフィー:Therm App

Therm AppはイスラエルのOpgalが開発した赤外線カメラです。

Therm AppをUSBでスマートフォンタブレットなどに接続し、サーモグラフィーとして使用できます。

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価格はセールで$939

 

検証1. ThermAppは野鳥を感知できるか

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写真は約20mの距離にいるガビチョウですが、くっきりと熱源が表現できています。

撮影者が隣同士に並んだためズレが生じていますが、ThermApp上の左下の線が電線で、中央より少し右にある黄色い部分がガビチョウです。

 

Therm Appは19mm、写真は80mmレンズで撮影した写真ですので、少々大きさに差があります。ちなみに20mでこの位置ににいるガビチョウは目視で余裕で確認できますので、Therm Appを利用する価値は低いですが、野鳥そのものははっきり感知できることがわかります。

 

検証2. Therm Appで目に見えない野鳥の居場所を知ることができるか。

結論から言うと、少なくとも双眼鏡などを通さない目視よりかは、早く野鳥の居場所を知ることができます。薄暗い山中では目や双眼鏡よりはるかに高精度です。

目視や双眼鏡を通す場合は、暗いところであったり、野鳥が風景の保護色になっていたり、遠かったりすると、発見が難しいですが、熱源を感知するTherm Appではそういったところでもはっきりと居場所が分かります。

逆に、野鳥と同程度の赤外線を発している(≒温度が近い、高い)物体が多い場所では、発見しにくいです。例えば、電線やコンクリートの建造物、街灯などが当てはまります。

以上のことから、森林や山中では使えますが、都市公園や町中では使いものになりません。

 

今後も検証を続けていきます

今回はなんとなく野鳥をきちんと発見できるかどうかの確認程度でしたので、次は様々な状況や場所で検証を行ってみたいと思います。

気になる方はブログ読者となるか、Twitterをフォローしてもらえれば、続編の配信をお知らせいたします。

 

自分で試したい方

Therm AppはOpgalのオンラインストアイスラエルから輸入できます。(日本での販売はなさそうです。自分で輸入するしかありません。(もしくは輸入代行))

Infrared Thermal Imaging and Near IR Illumination Products - Opgal.com

 

値段も$939で高いし個人輸入はハードルが高いという方は、似たような商品をAmazon で購入できます。

 

 

上記のSeek ThermalとFLIR ONEは試していませんが、値段はTherm Appより安いです。

 

 

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